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ブログ

キリンのブログ

雀の巣立ち

2021-08-03
キリンの縄張りに雀が巣を作った!
こんにちは
キリンのショベルカーでおなじみの浦野工業に、この春から雀が巣を作り子育てをしていましたその子雀たちも無事に巣立っていきましたので、さも自分が大役を務めあげたかのような気分でおりまして(笑)キリンの縄張りに間借りした雀親子のことをちょっとだけ書こうと思います
雀を怖がらせたくないので写真は一切撮っておりません。あしからず
最も身近な野鳥 雀
雀は最も身近に感じられている野鳥ですね。日本では小笠原諸島以外の日本全国で生息しています。天敵も多いためとても警戒心が強く群れで生活しています。人里近くに住んでいるのも天敵から身を守る術として学んでいるのですね
茂みや家屋の軒下、屋根と壁の隙間(人の背よりも高いところ)、時にはパイプの中やツバメの巣を利用するなどして巣を作りますが、近年の気密性の高い建築物が多い中では巣を作る場所を探すのもとても大変そうです
食事は主に穀物、種子、虫などですが、実は人間の出したゴミまで食べる雑食です。巣を作る場所が減ったこと、虫が減ったことなどから、50年前に比べて雀の個体数が10分の1にまで減少していることは悲しい現実です。
人がいるところに住み、人がいなくなると姿を見なくなると言われる雀。繁栄の象徴とも言われてきました。古くは正倉院にも雀の模様が描かれています平和の象徴としては日光東照宮の眠り猫と雀が超有名です。また、冬に冬毛をふっくらとさせてかわいらしく丸まっている姿から豊かさの象徴として「ふくら雀(福良雀)」と表現されます。娘の行く末が豊かであれと願う親心から、娘の成人式にふくら雀の形に帯を結んであげる伝統もあります。そこには連綿と受け継がれる美しい日本の心があるような気がします。そうそう、ふくら雀つながりで言えば、上杉謙信や伊達政宗などの雀をデザインした家紋ですかね当時の武士の憧れの家紋でもあったようですよあの雀印めっちゃかっこいぃ~!みたいな感じかな?
実はこんなつながりも!
稲が育つ頃に営巣し子育てをする雀は1日に4,000回あまりもヒナにエサ(虫)を運ぶことから益鳥と言われ、秋には実った稲穂を冬の蓄えとして食べてしまうことから一転して害鳥と言われてしまいます。そんな雀が主役となる作品としては『宇治拾遺物語』の中に出てくる「腰折れ雀」、いわゆるあの「舌切り雀」の原作となった鎌倉時代の説話が有名ですねケガをした雀を優しいおばあさんがお米で作った糊を与えて介抱し、のちに助けた雀から恩返しを受けます。その話を聞いた隣の意地悪ばあさんが欲深く大きなつづらを選んで帰ってくると…という昔ばなしですが、意地悪ばあさん安心して下さい!私もきっと一番大きなつづらを選んで、あっという間に魑魅魍魎に喰われてしまう類ですよ(笑)!
あ、ちなみに「舌切り雀」のお話が誕生した地として思い出してほしいのが、群馬県安中市にある磯部温泉!ぜひコロナが落ち着いたら訪れてみて下さいそしてお土産にはぜひ磯部せんべいをどうぞ!磯部の鉱泉水を使って作られた美味しいおやつです
さて本題
5月浦野工業の駐車場ではツバメやら雀やらが巣を作る場所を探して忙しく飛び回っていました。一触即発か?!と思われましたがw無事にツバメは会社前のお宅の軒下へ、雀は会社倉庫上の屋根の隙間へ巣を作ることに話がまとまったようでしたとは言っても、雀の巣は屋根の隙間からワラが数本見える程度。上手にできたのか失敗したのかも分からずじまいでした。

6月中頃ようやくヒナの騒がしい声が聞こえるようになりましたしかしそれと同時に始まったのがなんと事務所に毎日いる私の監視……なんにもしてないのに(´;ω;`)ウゥゥ
巣から10mも離れた事務所の中で机に座っておとなしく仕事をしている私を、出社してから帰るまでずーっと監視です。私の机が見える場所にとまり、ガラスの向こうからお父さんかお母さんかわからんけどとにかく逐一私の行動を報告している様子…トイレに立とうものなら「チュッチュッチュッチューッ!」と警戒アラートを発令されてしまいます

6月下旬いい加減雀からの監視にゲンナリしてきた頃、とうとうヒナがたどたどしい様子で飛行訓練を始めました!見守る方もハラハラしてしまいますが、ここは無関心を装いつつなるべく驚かせないように過ごします。

7月になって1羽、2羽と姿が見えなくなり、なんとか無事にヒナたちは巣立っていきました。今も親鳥は会社倉庫上の巣に出入りしているのを見かけますが、私の監視も解かれ(笑)また穏やかな日常に戻りました。

暑い夏がやってきて雀はほっそりとしています。子育て疲れか?いや夏毛だよね自然に生きるのはとても過酷だけど、何十年先も元気なかわいらしい雀を眺められる日本でありますように!
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